• 石坂 暢琢

六甲山麓PJ

皆さま、こんにちは。

50年に一度の大雨に見舞われている今年の梅雨の被害は熊本、岐阜など想像を絶する災害でした。

各地災害の報に接し、心よりお見舞い申し上げますとともに1日も早い再建をお祈りいたします。

我々も現場作業がストップする日も多くありましたが、おかげで色々と考える時間をいただき、新たな働きかけを始めているところです。

先日「季節の詩よりポスティングさせて頂いています。」の投稿でお伝えさせていただきましたが、なぜ地域でポスティングをはじめたのかといいますと、六甲山麓の林縁部地域で大雨時など災害につながる危険な個所はないか、植木屋という立場から巡回(パトロール)し、我々の職能だからできることがあると思い行動を始めました。私たちはこの動きを「六甲山麓PJ」と呼んでいます。

六甲山麓はほんとうに素敵な街です。景色も空気も奇麗だし、安心して暮らせているし。

私たちが主に活動拠点としている六甲山麓という地域は世界的にも類を見ない、人類が住みたいとする理想の環境です。海があり、山がある美しい都市環境です。

その反面、地質や地形の関係から、今まで何度も氾濫や土砂崩れなど災害の被害を受けてきた土地で、そのたびに先人たちは自然の脅威を嫌というほど感じ、時に絶望も感じなが居住可能なエリアはどこなのか。山を治めるにはどうすれば良いのか探求してきたと思います。

ここ数10年、重大な土砂崩れや洪水に見舞われていないだけで、過去の歴史を遡ると六甲山麓地域の河川や林縁部ではおおよそ30年に一度のペースで自然災害に襲われているそうです。

安心して暮らせていたのは先人たちの知恵や治山事業のおかげで、安心しきって暮らしていたのは私の無知からくる怠慢だと感じました。安心安全なんてどこにもないんですね。

今回の六甲山麓PJでは「林縁部」というのがテーマとなってきますが、そもそも林縁部とは簡単に言うとヒトと自然の境界部で、

古来より人は人間空間と野生生物の間に緩衝地域を設け、二次林と呼ばれるような空間で人が頻繁に手を加え、「ここから先は人間の住む世界だよ」と野生生物に語り掛けるような行為を当たり前のように行っていたと思います。

毎年毎年下枝を刈り、柴を刈ることで地被類の根ががっちりと地面を固定していたが、

ここ数年、全国で土砂災害が多発しているのはこの緩衝地域の手入れを怠ってきたからだとも言われています。

こちらがその林縁部に接しているお宅の庭ですが、見る限り危険であることがわかります。

顕著な例ですが、このような住宅が山麓にはたくさん存在すると考えていて、連日の大雨で土砂崩れや倒木の恐怖に怯えている方の助けになりたいのです。

私たちにできることは倒木の可能性がある樹木の強剪定や伐採、地被植物の藪刈りなど。土砂崩れの恐れがある場所の土留め工事(石積み)などの土木工事も承ります。

庭を美しく整え、快適な生活を創造することが我々の仕事です。責任もって受けさせていただきます。

本来、最も六甲山を体感しておられる林縁部にお住いの方々へ、限りなく安心で快適な暮らしをお届けするために、これからも地域を巡回し、必要だと感じた場合にはポスティングをさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

現段階では住宅地のみが対象となりますが、訪問させていただく先々で宅地の上の私有林や国有林の現状を記録しデータを取っていくことで、将来的には市や県と協同し、植林から約120年目の計画を立て行動していければ良いなと考えております。

山岳仏教の聖地であり神道においても重要な六甲山。まだまだ分からないことが多くありますが、私の六甲に対する探究心は尽きることがありません。

六甲山麓PJから始まる新たな出会い、展開を楽しみにしています。

石坂暢琢

アーカイブ
過去のブログはこちら

​株式会社 季節の詩 662-0084 兵庫県西宮市樋之池町 20-7-102

TEL 0798-70-2680

Copyright2013 株式会社 季節の詩

All Right Reserved.